凪都。

なつの観察日記

3/8 朝

ES兼履歴書の記入の休憩がてらに記す。

卒業までの1年間でできるだけ私に関するものを処分していこうと考えている。私は流行には興味がないので一度買ったものは捨てようと思うまで使い続ける人間だ。

 

もしかして私は思春期から蓄積された怒りをすべてぶちまけるために物を処分しようとしているのではないか。物には思い出が詰まっている。一本のシャーペンをたった一日使っただけでも1日分の思い出ができてしまうのだ。大学に入って3年。この部屋になって約1年。書類や教科書、文具や化粧道具といった私物まみれのこの部屋は私の思い出がとても詰まっているといっても過言ではないだろう。逆に言えばこの部屋を見ると私を思い出すことができるというわけだ。卒業までに物をなくしてしまえばきっと私がここからいなくなった後親や兄弟はひどく感情を動かされるのではないか。知らんけど。私はただ、残されたものを見るたびに私に向けた感情を思い起こされてほしくないから捨てようと思っているんだ。形見的なものを残さないようにしようと思っていると言ったほうがわかりやすいな。

 

車で流す音楽も一つに絞りたい。できるだけ兄弟が一生聞かないであろう音楽を探して、車に乗るときはそれをかけたい。いい案ないだろうか。エンヤでも流すか。

 

今日思いついたこんな人になりたい。

「基本的に口は悪いのだが例えが知能的すぎてだれにも伝わらないため不思議なことを言うのほほんとした人」

私ならできる。がんばれなつ。