凪都。

なつの観察日記

2023-01-01から1年間の記事一覧

自分と向き合うのが怖いなって話

前回、過去をふりかえる内容を書いてから4日経過していた。まだ眠っていてもらおうと思う。 日々というのはどんな状況であっても無関係に進んでいってしまうのだなと少し悲しい気持ちになった。4日前に死ぬことができていたなら、楽だったんだろうなきっと…

届かない手紙を

あなたと出会ったとき、私はきっとこの人を好きになると思いました。 たぶん、きっと好きになると。 でも、この感情をあなたに向けるのは失礼だと思い当たり障りなく接しました。 しかし、とあることがあり、良く知った友人になりました。 それから毎日が楽…

三河方言が好きだという話

今年の春、実家に帰るではなく行くになってしまった。直系の血縁者がなくなってしまったからだ。毎年年末年始は実家で過ごしていた。年越しそばを食べながら紅白とガキ使を反復横跳びし、眠い眼をこすりながら日をまたぐまで起きていた小さい頃のことが懐か…

「冬の夜」 中原中也

2023/09/05 1:22 一番好きな季節が冬だと自覚した年にこの詩に出会った。冬のよさを語るためには季節がおいついていないので、覚えていたら追記しようと思う。 「かくて夜は更け夜は深まつて 犬のみ覚めたる冬の夜は 影と煙草と僕と犬 えもいはれないカクテ…

「時こそ今は・・・・・・」 中原中也

この詩はリズムがいい。頭に残る詩である。声に出して言いたくなる言葉の集まりである。私はふとした時に、「時こそ今は」と口に出している。意味は気にしていない。 「時こそ今は花は香炉に打薫じ」と声に乗せることで、音の響きと舌の動きを楽しんでいる。…

ごじ

2023/09/04 22:00 長くなる気がする。 中也の詩としてよく聞くのは「汚れつちまつた悲しみに・・・・・・」だろう。 角川文庫で佐々木幹朗さんの解説を読んだ時、「汚れつちまつた」が「東京弁の使いそこない」であることを知った。この文を読むまで、「汚れ…

「死なない蛸」 萩原朔太郎

2023/09/04 17:30~ 概略 蛸は目覚めたとき誰からも存在を忘れられていた。食べられる物がなくなると彼は自分の足をもいで食った。足がなくなると胴を裏返し内臓を食べた。すべて残る隈なく、完全に食いつくしてしまったけれども蛸は死ななかった。彼が消えて…