凪都。

なつの観察日記

三河方言が好きだという話

今年の春、実家に帰るではなく行くになってしまった。直系の血縁者がなくなってしまったからだ。毎年年末年始は実家で過ごしていた。年越しそばを食べながら紅白とガキ使を反復横跳びし、眠い眼をこすりながら日をまたぐまで起きていた小さい頃のことが懐かしい。リビングにはおじいちゃん専用の椅子があり、おじいちゃんはそこでいつもナンプレ-数独-をしていた。宿題もなく、読書するための本もなく、知らない土地を歩き回る勇気もなかった幼い私は、おじいちゃんから数独の問題を出してもらいずっと解いていた。おじいちゃんとおばあちゃんと私のわかりやすい違いは言葉に合った。国が違うわけではなく方言が違った。いつもは言葉数の少ない父の三河方言と九州の方言が混ざった言葉で親族と話をしているのを見るのは楽しかった。

もう行くことができないことが悲しい。また三河の方言が聞きたい。できれば話せるようになりたい。

愛知の方言でしゃべってもらわんと。